キャンプに使う燃料は、色々ありますよね。
呼び方含めて一般的に出回っているアウトドア用の燃料としては「灯油・白灯油・ガソリン・ホワイトガソリン」の4つです。
この他にもガスやパラフィンオイル、アルコールがあるのですが、そちらは別記事で紹介します。
この記事では、灯油・白灯油・ガソリン・ホワイトガソリンの違いや、保管方法・運び方、運用のしやすさなどについて解説していきたいとお思います。

結論から言うと、灯油と白灯油は同じもので、ガソリンとホワイトガソリンは別物。
つまり、灯油(白灯油)・ガソリン・ホワイトガソリンの3種類と言うことができます。

保管や持ち運びは灯油のほうが安心ですが、運用はガソリンのほうが楽です。

あと、ケロシンは灯油系、ガソリン系はケロシンではないということも覚えておきましょう。
たまにケロシンストーブ(バーナー)とか言いながらガソリンストーブ紹介している記事とかもあるので注意してください。

それではさっそく詳しく見ていきましょう。

灯油と白灯油は同じもの

現在日本で流通している灯油は、ガソリンスタンドやホームセンターで売っているものを含めすべて白灯油です。
なので、キャンプ用品に「燃料:白灯油」などと書かれていてもガソリンスタンドの灯油を使って問題有りません。

1号灯油(白灯油)と2号灯油(茶灯油)の違い

1号灯油(白灯油)と2号灯油(茶灯油)は精製度の違いにより区別されていて、精製度の高い灯油を1号灯油(白灯油)、精製度に低い灯油を2号灯油(茶灯油)と分類していました。
2号灯油(茶灯油)は主に発電なのに利用されていましたが、純度が低いために煙や悪臭が出ることから最近では生産も流通もしていません。

日本で手に入る灯油はすべて白灯油

ですから、現在日本で手に入る灯油はすべて白灯油(1号灯油)ということになります。
むしろ、2号灯油(茶灯油)は手にい入れたくてもなかなか手に入らない超レア灯油ということになるでしょう。
ですから、キャンプ用品で燃料が「白灯油」や「灯油」と指定されているものはガソリンスタンドで買える灯油でいいのです。

ケロシンは灯油

ケロシンて、結構キャンプ界隈でも耳にする言葉ですよね。
ケロシンランタンとかケロシンストーブとか。

で、ケロシンは灯油です。

極稀にですが、ケロシンストーブとか言いながら、ガソリンストーブを紹介している記事とかありますが間違いなので注意してください。
多分液体燃料=ケロシンだと勘違いしているんだと思います。

よりススの出づらいアウトドア用の高純度ケロシンもあります。
灯油用のキャンプ用品に使用することができます。

後述しますが、灯油とガソリンを間違えると爆発することもあるので絶対に間違えないでください

ガソリンとホワイトガソリンは別物

一方で、ガソリンとホワイトガソリンは別物です。
ホワイトガソリンが指定されているキャンプ用品にガソリンスタンドのレギュラーガソリンを入れるとうまく燃焼しなかったりギアを壊したりする可能性があるので注意が必要です。

ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの違い

一言でいうと「ホワイトガソリンに別の物質を混ぜて車を動かすのに適した燃料にした」ものがレギュラーガソリンです。
レギュラーガソリンは燃焼力や発する熱量はホワイトガソリンとほとんど同じなのですが、高圧縮に耐えられるように添加物が加えられています。

ホワイトガソリン用のキャンプ用品にレギュラーガソリンを使用すると、ススが目詰まりを起こしたりして故障の原因となります。

アウトドア用のホワイトガソリンはコールマンが有名です。

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ガソリンとホワイトガソリンの違いをもうちょっとマニアック掘り下げると、オクタン価の違による性質の違いです。

それぞれののオクタン価を比べると
ホワイトガソリン<<<レギュラーガソリン<ハイオク
といった感じで、レギュラーとハイオク以上に違います。

実際のオクタン価はこんな感じ。

ホワイトガソリンレビュラーハイオク
オクタン価50-558996

んで、なにが違うかというと、ザックリですが燃えにくさが違います。
オクタン価が高いほど燃えにくいです。
なので、高圧縮に耐えることができるため自動車エンジンなどの内燃機関でより大きなパワーを生むことができます。

とりあえず結論を言うと、ホワイトガソリン用のギアにレギュラーやハイオクを使うことはできません。

ホワイトガソリンが余っても流用したらダメ

もしキャンプでホワイトガソリンが余ってしまっても、ガソリンだからといって車に入れたりするのはやめましょう。
違法です。

そして車が壊れる原因になります。
前述の通り、ホワイトガソリンの方がレギュラーガソリンに比べて燃えやすいので、エンジンのシリンダー内で圧縮している最中に自然発火してノッキング現象を起こす可能性があります。

灯油とガソリンは絶対に間違えてはいけない

これは、ほとんどの方は知っていると思いますが、灯油とガソリンは絶対に間違えてはいけません。
なんで間違えいちゃいけないかというと、灯油に比べてガソリンはめちゃくちゃ燃えやすくて危ないからです。

正確に言うと、灯油よりガソリンのほうが揮発性が高く簡単に引火します。
ちょっと詳しく説明しますね。

ガソリンの方が灯油に比べ桁違いに引火点が低い

引火点とは、燃料が気化して空気と混ざり、マッチの火を近づけた時に燃え始める温度のことです。

ガソリン灯油
引火点マイナス43℃40~60℃

ちょっと分かりづらいので簡単な例え話をすると、
「灯油の水たまり」の上でタバコに火を着けても大丈夫ですが、「ガソリンの水たまり」でタバコに火を付けると爆発します。
あとはガソリンは静電気などで簡単に引火します。セルフのガソリンスタンドに静電気除去パッドがあるのはこのためです。

えっ? 分かりづらいって?
まぁ、とにかくガソリンはめちゃめちゃ簡単に火がついて、灯油は意外と火が付きづらい※1ということです。
※1 あくまでガソリンと灯油を比較しての話です。灯油もめちゃくちゃ燃えやすいので火を近づけないでください。

燃料の保管と持ち運び方法

灯油とガソリンでは保管方法や持ち運び方も異なります。
不用意に持ち運んだり保管したりすると違法となり、万が一火災や事故が起きた時に重い責任を負うので注意が必要です。

保管方法

ガソリンと灯油では保管方法が若干違います。
場合によっては法に触れることもあるので最低限の知識を身に着けておきましょう。

ホワイトガソリンの保管方法

ガソリンは消防法の基準をクリアしたガソリン携行缶やガソリン対応のフューエルボトルで保管する必要があります。
ポリタンクでガソリンを保管するのは違法です。
なぜかというとポリタンクは電気を通さないために、タンク内部に静電気がたまり放電の際に引火・爆発する可能性があるからです。

間違ってもペットボトルなどでは保管しないでください。
違法な上に容器が変形してガソリンそのものが漏れたり、そうでなくても気化したガソリンが漏れる可能性があります。
ホワイトガソリンも同じです。

買ってきた時に入っている容器での保管であれば問題有りませんが、同じ場所に40L以上保管する場合は規制があります。
まぁアウトドア用の場合そんなに大量に保管することはないと思うのですが念の為注意しましょう。

キャンプ用品のタンクに入れっぱなしでも劣化したりはしませんが、念の為抜き取って保管用の容器に移し替えるほうが安全です。

保管場所は冷暗所です。

灯油(白灯油)の保管方法

灯油はおなじみの灯油保管用のポリタンクで保管することができます。
アパートやマンションでは保管場所がなくてベランダに保管しているケースも多いと思いますが、紫外線による劣化や万が一の発火対策のためにベランダでの保管は避け、冷暗所で保管するようにしてください。
また、こちらもペットボトルなどで保管するのは避けましょう。

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持ち運び方

持ち運ぶときもペットボトルなどで持ち運ぶと違法となってしまうので、それぞれ燃料にあった専用容器を使うようにする必要があります。

ガソリンの持ち運び方

ガソリンは「ガソリン携行缶」やガソリン対応の「フューエルボトル」なに入れて持ち運ばなければなりません。
もちろん買ったときの容器でも大丈夫です。
容器を開けるときは静電気に注意してください。

灯油の持ち運び

こちらもフューエルボトルなどがありますが、石油ストーブなど大量に使う場合は、灯油対応の小型ポリタンクなどもあります。
灯油の性質上ガソリン携行缶でも持ち運びできますが、ガソリンと灯油を両方持っていく場合、間違いを防ぐためにデザインや色を変えるようにしましょう。
アウトドアの場合、小さめの灯油容器やフューエル缶が便利ですね。

道具によってどの燃料を使うか変わる

似たような道具でも、燃料がホワイトガソリンだったり灯油だったりするので注意が必要です。
購入するときに自分が運良する上で適しているものかどうかしっかり選びましょう。

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この2つは同じような加圧式ランタンですが、燃料が異なります。
灯油とガソリンを間違えると、事故につながる可能性があるので十分注意が必要です。

灯油、レギュラーガソリン、ホワイトガソリン全部OKというものもある

こちらの製品は、灯油、レギュラーガソリン、ホワイトガソリン全てに対応しています。
ただ、引火点の違いから灯油系燃料とガソリン系燃料で点火のスキームが変わってきます。
でも、全部使えるってすごいですよね!

燃料によるアウトドア用品の使い勝手の違い

ここまで読むと、なんとなく灯油よりガソリンが危険なように感じますが(実際危険ですが)メリットも大きいです。
一言でいうと、上述の引火点の違いから簡単にランプやバーナーに火を付けることができます。

どういうことかというと、灯油燃料のバーナーや加圧式のランタンの場合あらかじめ予熱しないと灯油が気化してくれないので、液体のままの燃料が噴出しギアが炎上するというよなこともあります。
ペトロマックスのHK500が火だるまになるという話は有名ですが、予熱が足りないことが原因になる場合が多いです。

これは加圧式灯油ランタンです。

ペトロマックス点灯

灯油がしっかり気化するために内部の温度を上げるための予熱バナーがついています。

バーナー着火

もちろん、加圧式ガソリンランタンも炎上しますが加圧式灯油ランタンに比べればその運用のしやすさは比較になりません。
ガソリンランタンはそもそも予熱が必要ないので、予熱するための機構もなくシンプルな作りです。

まとめ

白灯油と灯油は同じものです。
ガソリンとホワイトガソリンは違いがあるが保管や持ち運び方法は同じです。
それぞれ専用のキャンプ用品で使う必要がありますが、全ての燃料に対応しているものもありましたね。

ちなみに私は灯油系のキャンプ用品しか持っていません。
なんとなく安心感があるのと、予熱機構がかっこよかったりするので笑

これは個人の意見ですが、キャンプ用品を揃えるときに灯油系で行くなら全部灯油系、ガソリン系で行くなら全部ガゾリン系にしたほうが事故やギアの故障につながりづらいかなと思います。

まぁ、匂いと色でわかりますが酔っていたりして万が一間違えたりしたら取り返しがつかなくなってしまいますからね。

みなさんも、安全面と使い勝手をうまくバランスさせてキャンプ用品を選ぶようにしてくださいね。

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