今回ご紹介するのはポータブル電源です。
キャンプや車中泊をしているとポータブル電源の必要性を感じたりすることがありますよね。
ところが、ポータブル電源に付いて調べてみると価格や仕様も様々でどんなものを選んでいいか迷ってしまいます。
ポータブル電源に求められる性能というのは、ずばり「容量・出力・サイズ・静音性・重量・安全性」といったところがメインになるのですが、より性能の良いものを選ぼうとすると、お値段の方もグングン上がっていっちゃいます。
ところが、これらの条件をすべて満たすとんでもないポータブル電源がありまして、それこそが今回紹介する「マックスパワー MP700J」なんです。
中容量なのに高出力、超静音でコンパクト、しかもEV車や医療機器で使用される三元系のリチウムイオン電池で制御システムも安全にこだわってこの価格。
間違いなくモンスター笑
製造メーカーのマックスパワーさん、こんなん作ったら絶対業界から嫌われますよ?笑
この記事を読んでいただければ、ポータブル電源を買おうかどうか迷っていたり、購入は決定しているけどどんな機種にしたら良いのかわからないという方の参考になると思うのでぜひとも最後まで読んでいただければと思います。
ポータブル電源用語に自信のない方はこちらの記事も参考にしながら読んで頂くと、より理解が進むと思います。
キャンパーのためのポータブル電源用語解説
目次
マックスパワー(MaxPower)MP700Jってどんなもの?

まずはじめにマックスパワー(MaxPower)MP700Jの特徴を書いていこうと思います。
あとにも書きますが、MP700Jは三元系リチウムポリマーイオン電池という高級電池を使用ているので、他の製品と比べると「うそでしょ?」というよな高スペックになります。
もちろん嘘などではなく実際に使用してみて試しているので安心してくださいね。
700W出力で幅広い家電の使用が可能に!
マックスパワーのMP700Jは、700Wの出力が可能でスマホや電気毛布は当たり前として電気ケトルまで使えちゃいます。
最近は500Wくらいで使える電気ケトルもあるので可能なんですよね。
これだけだと、他の製品でももできるんじゃない?と思うかもしれませんが、実は容量500Wh前後の中量級ポータブル電源で700W出せる機種って他に無いんです。
700Wで出力できるポータブル電源は容量も大きくてお値段も1桁変わり、かなりズシンと来るものになってしまうんですね。
700W出力でこの価格というのは正直驚きです。
完全に業界に風穴ぶち開けてる感じですね。
容量580Whで、朝まで電気毛布が使える
キャンパーでポータブル電源の購入を検討している場合「冬キャンで電気毛布を使いたいから」という理由も多くあるのではないでしょうか。
MP700Jは、容量も580Whありますから一般的な電気毛布の消費電力が40W程度であることを考えるとかなり余裕で使えます。

冬季以外の3シーズンでは扇風機やプロジェクターなんかをつないでもかなり余裕のある感じになると思います。
超静音で雰囲気を壊さない
マックスパワーのポータブル電源といえばファンレスの無音タイプも人気ですが、こちらのMP700Jも負けず劣らず超静音設計になっています。
というか、実際にファンを回して音を確かめようとしたのですが、MP700Jは変換効率が高いのであまり温度が上がらずなかなか回りません笑
電気ストーブ接続してやっと回したのですが、全く気にならないレベルです。
ブログで音について伝えるのは非常に難しいのですが、例えば、テントで寝るときに足元に置いておけばまず間違いなく気になりません。
個人的には枕元においても気にならないレベルです。
キャンパーにわかりやすい表現をするならば、焚き火してたら気が付かないレベルの音です。
製品によってはACをオンにした時点でファンが作動するものもあるので、そういったものと比べると静音性は雲泥の差です。

自然を楽しむキャンプにおいては、機械音は邪魔以外の何物でもないのでこうしたところに配慮があるのは非常にありがたいです。
焚き火のパチパチ音の脇でブワーとファンの音がしていたら雰囲気ぶち壊しになりますもんね。
▼▼ファンが全開で作動している時の動画です。
スマホのマイクを排熱口に近づけないとうまく音が拾えないくらい静かです。
人間の耳ならもっと聞こえますが、とにかく静かなんですね。
見やすい液晶表示で消費/充電状況がすぐに分かる
MP700Jの液晶表示は電力の消費状況や残り使用時間などがすぐにわかります。
残量、現在の使用量、使用可能時間、充電状況が一目瞭然というのかなりありがたいんですよ。
別のメーカーの製品では、液晶表示すらないものや、表示を切り替えないと残量しかわからないものがあります。

というのも、容量580Wのポータブル電源だとメインで使いたい電気製品以外にも色々つなげることになると思うので、複数の製品をつないだときに「今は○W使ってるから、このまま使い続けるとあと○時間で空になるよ」的な表示が出るのはとても便利なんです。
残量しか表示できないような製品だと、製品の容量をぴったり使い切りたいときなんかは接続状況に応じていちいち残り時間を計算しないといけなくなるのでとても面倒です。
切り替えボタンすら押すことなく、使用状況や残量を確認できるのは、なんのストレスもなく製品の機能を目一杯使い切ることができるのでとっても便利なんですね。
特に別売りのソーラーパネルを接続して充電しながら使用するときなんかは本当に便利だと思います。
前面に暖色系のLEDを搭載
本体の前面に暖色系のLEDが搭載されています。
LED付きのポータブル電源は他にもあるのですが、何故か本体の背面に付いていたりします。
背面にについているタイプだと、コードをぐるっと巻いてこないといけないので使い勝手が悪すぎてどうにもならないんですよね。
スイッチ類の操作もしづらいですし。
その点MP700Jはかなり使い勝手良いです。

ちなみに調光は、弱→強→SOSモード(モールス)→点滅(エマージェンシー?)→ランタンモード(ゆっくり明暗を繰り返す)
となっています。
車のシガーソケットからの充電が速い
MP700Jは車のシガーソケットから充電する事ができるのですが、この充電速度がかなり速いんです。
ですから、数日に渡って場所を変えていくような旅キャンや、車中泊なんかで移動中にぐんぐん充電していくことが可能です。

これね、災害時にも相当心強いですよ。
アイドリングでもバッチリ充電していけますからね。
三元系リチウムポリマーイオン電池で軽量コンパクト
三元系の電池は医療機器や自動車などに使用される電池で、安全性はもちろんのこと、軽量でコンパクトにできるんです。
試しにティッシュ箱を上に乗せてみるこんな感じ。

さらに低温時の放電性も優れているので、キャンプには最適なんですね。
エネルギー変換効率も高くて発熱しないので、先に書いた超静音を実現できるわけです。
車載用BMSで安全性も抜群
MP700Jには車載用のBMS(バッテリーマネジメントシステム)が搭載されています。
この辺りって、地味なんですがかなり大事なところです。
たまにニュースで「スマホが爆発した」とか「バッテリーが膨張したとか」とか聞いたことありませんか?
電池ってそういうものなんですよ。
下手すると爆発したりするんです・・・笑
MP700Jは、そうした万が一に備えて車載用の制御システムを搭載しているんですね。
もしなにか不具合があっても、システムが安全に機器を停止してくれるので最悪の事故につながらないうように設計されているんです。
とにかくコスパが良い!
これはマックスパワー製品全般に言えることですが、とにかくコスパが良いです。
他のポータブル電源と比較するとどうしてこの性能の製品をこの価格で出せるのか謎です。
MP700Jにはユーザの声を取り込んで細かいところまで気を使った設計となっており、使用している部品やメインの電池も高級でコスト的にはかなりのものです。
こうした特徴(機能)を持ち合わせた状態でこの価格というのは本当にすごい!
マックスパワー(MaxPower)MP700Jはこんな人におすすめ
正直いうと、MP700Jはかなり汎用性が高いので「大容量の重量級ポータブル電源を必要とする方」以外には全ての方におすすめできるのですが、その言い方だとぼやけるのでちょっと具体的例を上げてみたいと思います。
マックスパワー(MaxPower)MP700Jはこんな人に向いている。
大出力でもコンパクトさを重視したい方
コンパクトでありながら700Wの大出力で電力消費量の大きな家電を使い方は間違いなくコレ一択だと思います。
700W出力クラスのポータブル電源は通常もっとでかくて容量も大きくなり値段も張ります。
そこそこ大きな電力をちょこちょこ使いたい方にはかなりおすすめです。
大出力でも静音性を重視したい方
電力消費の大きい製品を使いつつ、静音性を重視したい方にもおすすめです。
先にも書いたように、基本的にはファンはあまり回りませんが、回ってもかなり小さな音です。
いろいろな種類の電気製品を抜いたり刺したりする方
液晶表示が優秀なので、現在の使用量、残り時間などが一目瞭然です。
なので、いろいろな種類の電気製品をちょこちょこ抜いたり刺したりする方は、電気の使用計画が立てやすいのでかなりおすすめです。
これは個人的な話になるのですが、モバイルバッテリーなども含めてこうした電源をキャンプに持ち込み始めると電力の残量が気になり結構ストレスになるんす。
とくに、スマホ複数+その他の製品複数みたいな使い方してるとなんかモヤモヤしてきます。
表示切り替えせずにこうした情報がリアルタイムで確認できるのは本当にストレスフリーですね。
車での移動中に素早く充電したい方
車での充電が速いのは先に書いた通りなんですが、細かいところでいうと前モデル(MP600J)から改良が加わり、車のシガーソケットからMP700Jの充電専用端子に接続する仕様に変わったため、ポータブル電源側のシガーソケットが空き実質ソケット無使用状態で使えます。
何言ってるのかわからないと思うので画像載せますね笑
他にもほとんどの方のニーズは満たせる仕様となっているはずです。
具体例を書いていくときりがないので次の話題に移りたいと思います笑
マックスパワー(MaxPower)のスペック
特徴のところで詳しく書いていますので、スペックはサラッと紹介です。
AC出力(W) | 700W(純正弦波) |
---|---|
バッテリ容量(Wh/156,200mAh) | 580Wh/156,200mAh |
USB出力 | USB-A✕2口 USB-QC3.0(18W)✕1口 PD3.0(60W)✕1口 |
シガー電源 | 1口 |
サイズ(cm) | 25.8✕17.5✕16.5 |
本体重量 | 5.9kg |
付属品 | 本体、ACアダプター、シガー充電ケーブル、小物入りの袋 |

旧モデルから大小様々な改良点
MP700Jは、旧モデルのMP600Jと比較して大小様々な点で改良が加えられています。
まさにフルモデルチェンジと言っていいでしょう。
変更点で特筆すべきところを書いていきますね。
ちなみに、見た目は殆ど変わっていない笑
でも、それが面白いところで別の方のレビューにもありましたが、デザイン変更などの余計なところにコストをかけず、使わないであろう機能は徹底排除していく方向性だからこそコスパ最強のポータブル電源として名を馳せているのではないかと思います。
まぁそれはさておき、旧モデルと比較してみたいと思います。
AC定格出力が600Wから700Wに増量
製品の型番に現れている通り、出力が600Wから700Wに増量されています。
この100Wは大きいですね。
ポータブル電源はAC(家庭用コンセント)を使用するときに直流から交流に変換します。(詳しく知りたい方はこちらの記事を御覧ください。)
この電流の変換そのものに電力を消費するために、600Wの出力の電源に、600Wの製品をつないで使用することは難しいわけです。
また、家電側も表示より電力消費が大きいことがしばしばあるので、使えると思っていたものが使えないなんてこともあります。
100Wの幅があることによってこの辺の悩みが解消されるわけですね。
この100Wがあるおかげで、500Wの電化製品を接続しても、安定して使えるわけです。
電池容量が500WHから580Whに増量
こちらも嬉しい変更です。
電気毛布や扇風機なら2時間弱くらい増量したことになります。
出力が上がっている分、より多用途になるので電池の容量を据え置かず増やしてくれたところはかなりユーザー目線に立った変更ではないでしょうか。
車中での充電時シガー電源の入力をDCインプットから入力できる仕様に変更
旧モデルでは、車のシガーソケットから充電する際に、ポータブル電源側の入力もシガーソケットに差し込む必要がありました。
なので車のシガーソケットもポータブル電源のシガーソケットも埋まってしまって普段使用している車載機器(スマホの充電ケーブルなど)が使えなくなってしまっていたんです。
特徴のところでも書いた通り、この問題が解消されました。

USBの差込口が変更されより使いやすくなった
細かいところですが、差込口の感覚も広くなり、縦から横に変更されました。
これは単純に抜き差しするのがより楽になるように変更されたというわけです。

実際楽です笑
5521の12Vの出力が削られた
こう言われて分かる人は結構マニアックです。
なんのことかわからないのが普通です。
なぜかって?
使わないからです笑

これを使う人はほぼいません。
使う人は1%以下と言っても過言ではないでしょう笑
でも、これが付いてるポータブル電源て結構あるんですよね。
海外では結構使うらしいので。
国内向けに特化して、無駄なものを排除する方向でコスト削減を図っているのだと思います。
※他にも様々な変更点があるのですが、長くなるので最後の「おまけ」にまとめて書きたいと思います。
マックスパワー(MaxPower)のいまいちなところ
さて、さんざん褒めちぎりましたがもちろんイマイチな点もあります。
正直、基本的な性能(容量・出力・サイズ・静音性・重量・安全性)は申し分ないのですが、気になるのは、、、
気になる点その1
デザインです笑
なんか、こう無骨感があって男らしいわけでもなく、洗練されていて未来的な感じがあるわけでもなく。。
いかにも、技術者が「性能重視や!デザイン?なにそれ」で作りました感が全開の感じです笑
とはいえ、ポータブル電源は飾り付け道具じゃないので個人的には全く気にしません!
(もちろんカッコいいほうがいいですが・・・笑)
気になる点その2
僕は気にならなかったので気づきもしなかったのですが、別のレビュワーさんがおっしゃっていたことで確かに気になる人は気になるだろうなぁというところが。
液晶表示をOFFにできないんです。
常に液晶が光っているので、夜寝るときなんかは神経質な方は気になるかも?
僕も嫁ちゃんも気が付かなかったくらいなので、大抵の方は気にならないとは思いますが一応書いておきます。
気になる点その3
これは言ったらメーカーさんに申し訳ない気もするのですが、ランタンモードのときの明暗の差をもう少し小さくして、明るさが変わる速度がランダムになるとすごくリアルな感じになるかなと。
繰り返しになりますが、ポータブル電源として必要な性能は他の追従を許さないレベルなのでほんと、些細な気になる点という感じです。
他の追従を許さない圧倒的性能
なんやかんや書いてきましたが、マックスパワーMP700Jは他の追従を許さない圧倒的性能とコスパを誇るポータブル電源と言っても過言ではないでしょう。
最初この記事を書こうとしたときに、他社製品との比較表を作ろうと思ったのですが、700W、580Wh且つ超静音でこの価格というのはまともな製品では比較対象がなくて、あまり参考になるものにならそうだったのでやめました。
それほど素晴らしいということです。
もちろんいくつか気になる点も書きましたが、基本性能が良すぎて吹き飛ぶレベルです。
ポータブル電源はおしゃれなものや有名なブランド品まで様々ありますがマックスパワー製品と比べると正直色あせて見えます。
もちろん人それぞれですのであくまで個人的な意見ですが。
あと、結構好きなのがLEDでSOSのモールス信号を出せるところですね。
ピカピカ点滅するエマージェンシーモードはほとんどのLEDランタンに搭載されていますが、SOSはあんまりない気がします。
ポータブル電源は、基本的にはキャンプや車中泊などのレジャーとして使われることが多いですが、大災害のときなどは防災用品としての役割も大きいので(防災用に用意する人も多い)単なる点滅ではなくSOSのモールスが付いているというのはメーカーの哲学を感じます。
ちょっと長いまとめになってしまいました笑
というわけで、総合評価は99点です。
充電容量が必要な分を満たしていれば、何も考えずにポチってしまって問題ない製品と言えます。
ポータブル電源があると同じキャンプでも別のレジャーになるといってもいいくらい幅が広がってくるので、購入を検討中の方はぜひとも参考にしてくださいね!
おしまい
おまけ
旧モデルとの変更点で、先に書かなかったものを紹介しておきます。
- 電源がついているかどうかわかるように、スイッチの位置が移動されました。
- ソーラー発電のMPPTの変換効率(約5%弱良くなりました)が改善されました。
- 車から充電するときに、車側に悪影響を及ぼさないよう調整されました。
- スリープモードの追加されました。スマホなどの充電完了4時間後にスリープモードになり無駄な電力を抑える様になりました。