キャンプに子供を連れて行く時ってどんな服を用意したらいいのか悩む場合がありますよね。
「夏でも長袖はあったほうがいいのか」とか、「着替えはどのくらい必要か」などキャンプ初心者の方や、子連れキャンプ初心者の方は結構迷ったりすると思います。

意外かもしれませんが、お子さんの服で一番気にしていただきたいのは「色」です。
特に林間サイトなどは「色」がかなり重要になってきます。
なぜ色が重要なのか詳しく解説していきたいと思います。

キャンプでの子供の服装で一番大切なのは「色」

だだっ広いフリーサイトなどではそこまで気を使う必要がないかもしれませんが、林間サイトなんかだったりすると色によっては風景にとけ込んで姿が見えなくなってしまうんです。

普段都会で生活していると気が付きづらいと思うので「YAMA HACK」の実験を参考に考えてみたいと思います。

服の色によっては風景にとけこんでしまう

こちらは同じサイズの服を20m離れたところから撮影した写真です。
服は大人用です。

キャンプ こどもの服装引用元: YAMA HACK

下段の左側の服はほぼ見えません。
上述の通り大人のサイズでもこれほど見えなくなります。
20mって遠くない?と思うかもしれませんが、区画サイト2つ分程度です。
自分のサイトの端っこから、お隣さんのサイトの端っこまでが20mくらいです。
つまり大した距離ではないです。

45m離れるとこんな感じです。
区画サイト4つ分くらいです。

服の色引用元: YAMA HACK

下段の左と中央は、ほぼ見えません。
上段の右もかなり見えづらいですね。

どんな色の服で実験しているかというと下の写真にある6色です。
とくに見えづらくなるのは「カーキ」と「ブラック」です。
いわゆるアースカラー系はかなり目立たなくなる傾向が強いです。

キャンプのときの服の色引用元: YAMA HACK

アースカラーの服ってキャンプっぽいし可愛いですよね。
でも、安易にそういった自然にとけ込んでしまうような色の服を着せてキャンプ場に行くのは思わぬ事故やトラブルを招きかねません。
子供の行動は予測がつかないため、林の中に入っていってしまったり、広いキャンプ上だと夢中で遊んでいるうちに迷子になったりする可能性があります。
自然の近くで楽しむには、こうした事をまず念頭に置くことが大切です。

ただ、結構小さい子は1人で行動できないのであんまり気を使わなくても大丈夫かもしれません。
小学生くらいの行動的で好奇心が旺盛な年代のお子さんは注意が必要です。

そうは言っても可愛い服を着せたい

でも、可愛い服も着せたいですよね。
僕がいいたいのはアースカラーは絶対ダメというわけではありません。

コーディネートする上で、目立つ色を入れてあげるだけで全然変わってきます。
ぜーんぶアースカラーみたいにすると危ないよってことです。
ただし脱着できるもの、例えばリュックやバッグは自分で勝手におろしたりしちゃうので、なるべく服の中に目立つ色を入れてあげたほうがいいですね。

余談ですがボーイスカウトには制服があるのですが真っ赤とか真っ黄色とかいうわけではありません。
茶色いベストと茶色い半ズボンを着てたりします笑
なぜ大丈夫かというと自然環境に対する知識や理解が深い怖い大人(隊長)がいて、スカウトたちの行動を常に監視しているからです笑
それでも制服が目立ちづらい色になるのは知識や技術をある程度習得できてくる年代からですけどね。

引用元: 日本ボーイスカウト山口連盟

服の色の大切さをざっくりお話したところで、実際にどんな風に服装を選べばよいか解説していきたいと思います。

キャンプでの子供の服装選びのポイント

キャンプでの子供の服装

汚れてもいい服

当然ですが、キャンプに行くとかなーり汚れます。
そして焚き火臭くなります笑

でも、服を汚さないように遊ぶなんてキャンプ場では難しいですよね。
それに、そんなことに気を使っていてはキャンプに来た意味がありません。
ですから、大前提として汚しまくっても構わない服を選ぶのがポイントです。

標高を意識する

一般的に標高が100mあがると0.5℃〜1℃気温が下がると言われています。
ですから平地での気温が25℃でも標高1000mの高地では15℃くらいになることもあります。
真夏でも朝方は冷えることがあるので、キャンプ場の標高を意識することがポイントです。

高地のキャンプ上に行くときは、真夏でもフリースや長袖のトレーナーを持っていくのがおすすめです。

レインウェアやウィンドブレーカーも準備する

山間部は急な夕立が起こることも多いのでレインウェアもあると困りません。
レインウェアはコート型やポンチョ型ではなく、上下が分かれているタイプの方が動きやすく水も侵入しづらいのでおすすめです。

着替えは通常の倍以上用意する

汚したり、汗でビショビショになる可能性が高いので、最低でも1日に1回着替えられる数の服を持っていくと安心です。
高規格でないと洗濯機がないキャンプ場が多いので、簡単に水道で洗って干すくらいしかできません。
下着は更に多く持っていった方が良いと思います。

アクティビティに合わせて追加の服を用意する

川遊びをする場合には、水着やラッシュガードも必要になります。
また、ライフジャケットがレンタルできない場合には自前で持っていくと安心です。

靴も数種類用意する

テントの出入りが楽になるようにサンダルがあると便利です。
長靴も急な雨に対応できますが、夏場ならサンダルだけでもいいかもしれません。

キャンプでの子供の服装の基本のセット

キャンプに持ってい行く子供服の基本セットです。
この基本セットは5月のGWに行く場合を想定しています。

  1. Tシャツ・ロンT ・・・ 2枚/1日
  2. ズボン・・・2枚/1日
  3. 下着・靴下・・・2枚/1日
  4. フリース・ジャンパー・・・1枚
  5. スウェット(パジャマ用)・・・1セット
  6. レインウェア・・・1セット
  7. 帽子・・・1つ

夏場はさらに下着とシャツを1枚プラス。
冬場は防寒着や厚手のフリース、防寒シューズ、ウィンドブレーカー、ニット帽、手袋、場合によってはスキーウェアなどを加えます。

ロープワークで服が干せる

高規格のキャンプ上でないと洗濯機はないのですが、炊事場で簡単にすすいで干しておくことくらいならできます。
もやい結びとトラッカーズヒッチという結び方でバチバチにロープを張れるので、結構な量のものを干せます。

そのうちこの辺の記事も書きたいと思います。

まとめ

服装の色はかなり重要です。
登山をやる方々の服装が派手目な色が多いのはそういうことです。
また、レスキュー隊もオレンジですもんね。
逆に有事の際に敵から身を隠さなければならない自衛隊は迷彩やアースカラーの服装をしています。

服装全体をそうしろというわけではないですが、どこかにエマージェンシーカラーを取り入れたコーディネートをしてあげることで安全性が向上します。

色以外に関しても、キャンプではお家のような快適な環境が約束されているわけではないので、普段より着替えは多めして色々な状況に対応できることが大切です。