スノーピークが初心者向けに販売しているエントリーパックTT。
素晴らしいテントでとても人気ですが、スノピには昔からアメニティドームという人気のエントリーモデルがあります。
アメニティードームもとてもいいテントなんですが、タープは別売りなのでちょっとお高めになります。

そこで、今回はエントリーパックTTとアメニティードームMを比べて、それぞれどんな人におすすめなのかを検証してみたいと思います。

スペックと価格の比較

まずはカタログに出ているスペックと価格を比較してみたいと思います。
それぞれ並べてみるとこんな感じ。

エントリーパックTTアメニティドームM
外観エントリーパックTTアメニティドームM
図面

ヴォールト図面
エントリーパックTT図面

アメドM図面

重量7.9kg8kg
収納サイズ66×25×25(h)cm74×22×25(h)cm
セット内容テント本体、フレーム長(×1)、フレーム短(×2)、ジュラルミンペグ(×24)、自在付ロープ(3.0m×4、2.5m×8)、リペアパイプ(×1)、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケーステント本体、本体フレーム長(×3)、前室フレーム(×1)、ジュラルミンペグ(17cm×18)、自在付ロープ(1.4m×2、2.5m×2、2又5m×2)、リペアパイプ、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケース
定員4名5名
室内高150cm150cm
耐水圧1800mm ミニマム1800mm ミニマム
生地フライシート/75Dポリエステルタフタ、PUコーティング・テフロン加工(超撥水加工)、UV加工
インナーウォール/68Dポリエステルタフタ
ボトム/210Dポリエステルオックス、PUコーティング
フライシート/75Dポリエステルタフタ・PUコーティング・テフロン(撥水加工)・UVカット加工
インナーウォール/68Dポリエステルタフタ
ボトム/210Dポリエステルオックス・PUコーティング
ポールA6061(φ13mm)ジュラルミンA7001+A6061(φ12.8mm+φ12mm・前室φ11.8mm+φ12mm)
タープ生地/210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧・テフロン加工(超撥水加工)、UV加工

スチールボール(280cm/240cm)
収納サイズ 80×17×19(h)cm
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価格¥49,800+税¥36,800+税

引用元: snow peak

カタログスペックから見えること

形から見ていくと、エントリーパックTTのテントであるヴォールトはトンネル(カマボコ)型、アメニティードームMはドーム型ですね。
高さは同じなので、セオリーから行くとアメニティドームの方がやや風に強いか。

インナーの広さ

室内空間はエントリーパックのヴォールトの方がやや広い。
だけど、収納サイズはエントリーパックのヴォールトのほうが小さいですね。
タープが有るのでもちろんその分はキャリーケース1つ増えますが、アメドで別売りタープ買っても同じこと。
アメドは5人用とありますが、実際はちときついかな。

生地の性能は全く一緒。エントリーパックTTのヴォールトは超撥水加工となっていますが、テフロン加工なのでおそらくアメドMも同じかな。単純な表現の違いかも。

フレーム

明確に違うのはポール。
アメニティドームはA7001がありますね。A7001はA7075の超々ジュラルミンという素材と同じような強度があります。
これみると、やはりアメニティドームの方が風に強そう。

エントリーパックTTの説明にある

初めてキャンプをする人が快適に過ごすことだけを考え抜いて、必要とされる耐久性と機能性を絞りこむことでリーズナブルな価格を実現しました。

というのは、風に対する耐性ということか?
もちろんエントリーパックTTのヴォールトも風には強いので、あくまでこの2つを比較した時はアメニティドームの方が風に強そうということですね。
カタログのスペックから見るとアメニティドームが強度的に若干上かな。

アメニティドームM引用元: snow peak

設営のしやすさ

これはアメニティドームの方が勝っていると思います。
理由は、ドーム型であることとペグの数が少ないこと。
ヴォールトが難しいんじゃなくアメニティドームが簡単と言ったほうが良いかもしれませんが。

価格

ヘキサタープを使う場合、これはもう圧倒的にエントリーパックTTがお得ですね。
アメニティードームMとヘキサタープLだと合計で合計¥63,600+税。
エントリーパックTTはタープとセットで¥49,800+税なので、その差なんと、13,800円!

お得感で言うならエントリーパックTTですね!

エントリーパックTT引用元: snow peak

結局どっちがいいの?

さて、結局どっちが良いのか。
ほぼ同等のスペックの2つのテント、ゆったりしていてタープ付きでお得なエントリーパックTTと少しタイトだけど風に強く設営がより楽なアメニティードームM。

正直どっちもおすすめですが、以下のように使い方によってどちらがおすすめか変わってくる気がします。


エントリーパックTTをおすすめしたい方

  1. とにかく1つのテントで色々なシーンの利用を考えている方
  2. テントとタープを同時に購入したい方
  3. 室内空間がゆったりめが良い方
  4. デインが気に入ってる方

エントリーパックTTのヴォールトはシェルターにもなりますので幅広いシーンで確約できそうです。
フライシートから先に立ち上げるので、雨設営でもインナーが濡れないですね。
また、テントとタープを同時購入したい場合はかなりお得になっているのでそういう方にもおすすめです。
室内空間も広めで、大人2人子供2人のファミリーキャンプでもゆったり過ごせると思います。

あとは、なんと言ってもデザインが良い!
個人的な感想で申し訳ないですが、タープを小川張りしたときのフォルムが超かっこいい!
でかいのでフリーサイトじゃないとなかなか完璧に美しい設営は難しいかもですがそれでもこのかっこよさは半端じゃないっす!

要は、とりあえずスノーピークのテントで色々やりたいって人向けです。

スノーピーク(snow peak) テント エントリーパックTT(4人用)グランドシート、インナーマット別売り
エントリーパックTT [ SET-250H ] & エントリーパックTT用マットシートセット [ SET-250-1H ]

エントリーパックTTは別記事でも詳しく考察しているので、そちらも御覧ください。


アメニティドームMをおすすめしたい方

  1. 焚き火のできる難燃タープの購入を考えている方
  2. 天候が悪いときでもキャンプしたい型
  3. 設営が楽な方が良い方

エントリーパックとのセットタープはポリエステル製なので火に弱いです。すぐ穴空いちゃいます。
タープ下で焚き火をしたいときはポリコットン+難燃性の布を使ったりするのですが、そういう使い方をしたい場合はアメド+難燃タープの方が良いかな。
あとは、構造とフレーム素材的にアメニティドームの方がタフな仕様に耐えられそうです。
悪天候でも設営が楽そうです。

こちらはちょっとやんちゃな感じでも対応できる感じです。

スノーピーク(snow peak) テント アメニティドーム グランドシート、インナーマット別売り
グランドシート、インナーマット、前方パネルを跳ね上げるアップライトポールのセットです。

まとめ

僕が初めて買うとしたら「エントリーパックTT」かなぁ。
アメドに比べて多少設営が面倒になりそうだけど、きっっと様子見ながらペグ打つ本数減らすだろうし笑
やっぱり使い方の幅が広そうな気がするので。

そして、なんと言ってもかっこいい笑
「お前焚き火厨だろ!」って感じですけど、焚き火はタープ下じゃなくてもいいかな。
だってお値段が。。

とりあえずみなさんの自分のやりたいキャンプができるように少しでも参考になれば嬉しいです。