キャンプの主役がテントだとすると、ヒロインはランタンじゃないかなと思います。
この記事では、燃料別と仕組み別におすすめのランタンをまとめてみました。
具体的にはオイルランタン・ガスランタン・ガソリンランタン・加圧式灯油ランタンで、LEDは含んでいません。
それぞれにメリット・デメリットがあると思うのでその辺も交えて紹介していきたいと思います。
記事の最後の方ではランタン選びのポイントなんかも書いています。
オイルランタン(灯油・パラフィンオイル)
ハリケーンランタンなどに代表されるなんともほのかで味のあるランタンです。
燃料は灯油やパラフィンオイルで点火も簡単!
光量は控えめですが手元を照らすテーブルランタンや雰囲気を演出するための小道具としても最適です。
燃料が灯油なので運用コストが押さえられますが、光量が小さいのでキャンプスタイルによってはメインランタンとしては使い物にならない場合があります。
では早速おすすめのオイルランタンを紹介していきます。
フュアーハンド(FEUERHAND) ランタン276ジンク
出典: Amazon
価格も安くデザインもさることながら、風速80m/sでも消えないと言われる所謂ハリケーンランタンです。
写真はベイビースペシャルというシリーズのジンクカラーです。カラーバリエーションも豊富でおしゃれキャンパーから無骨キャンパーまで幅広い層に支持を受けている超人気ランタンです。
デイツ(DIETZ) ハリーケーンランタン78MAR赤金
出典: Amazon
個人的な意見としてはフュアーハンドよりもグラマラスな印象でロマンチックな感じが増したデザインになっていると思います。
カラバリも豊富で自分のサイトにあったものを選ぶことができます。
もちろんハリケーンランタンですから風にも強いです。
マイナーランプ 真鍮製 カンブリアン
出典: Amazon
ジブリ映画の「天空の城 ラピュタ」でパズーが使っているのがこれですね。
パズーもそうですが、もともと炭鉱夫が使っていたランプだそうです。
光量はハリケーンランプよりも小さくやはりメインランタンとしては少し心もとないかな。
このランプの燃料は灯油でもいいのですがパラフィンオイルのほうがおすすめです。
マイナーランプ マリンヨットランプ 真鍮製 カンテラ ランタン カンブリアン MINERS SAFETY LAMP CAMBRIAN
スタガー(STAGAR) アンティークランプ
出典: Amazon
めっちゃエキゾチックな雰囲気ですよね。
これはキャンプだけに使うのはもったいないような。。お部屋においてもインテリアとして成り立ちますね。
ちょっと小ぶりのランタンなのでキャンプにおいては照明というより雰囲気作り役かな。
こちらも灯油でなくてパラフィンオイル用のランタンですね。
ガスランタン
ガスランタンはほのかな明かりのテーブルランタンから、メインランタンとして使える光量のものまで幅広いラインナップがあります。
点灯方法も簡単なので初心者の方にもおすすめです。
ただ、寒い時には性能が出しきれなかったり使えなかったりします。
ガス缶を使ったランタンの宿命なので冬キャンをやるときには似たような環境(温度)でちゃんと使えるかテストしたほうが無難です。
コールマン(Coleman)ルミエールランタン

この曲線がなんともエキゾチックな感じです素敵ですよね。
人気の理由もわかります。
OD缶におしゃれなカバーなんかをかけちゃったりするとものすごくロマンチックな感じになります。
夜のキャンプサイトをグッとおしゃれにする定番ランタンですね。
コールマン(Coleman)フロンティアPZランタン

明るさ:約108CP/80W相当
このくらいになってくるとソロだとメインランタンとして使えるレベルですね。
使い方も簡単なので、暗くなってからでも余裕で点灯させることができます。
お値段的にも4,000円弱で手に入るのでソロ用のメインランタンとしてそれなりの明るさがあれば良いと言う場合にはこちらがおすすめです。
【日本正規品】 コールマン(Coleman) ランタン フロンティア PZランタン LPガス別売り 約273ルーメン 203536
コールマン(Coleman)2500ノーススターLPガスランタン

明るさ:約320CP/200W相当
かなり明るい上に取り扱いが簡単、お値段もお手頃なのでファミリーキャンプ初心者の方には結構おすすめです。
LEDからこちらに乗り換える方が多いようですが、その明るさに驚かれる方も多いとか。
メインランタンなのでテーブルから距離を置いて設置し虫を寄せとし使い、、テーブルランプで手元を照らしましょう。
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スノーピーク(snow peak)リトルランプ ノクターン

コールマンのルミエールランタンよりもだいぶ小さめなのでスタッキングも非常に楽です。
小さいので明るさは大してありませんが、卓上に置いてメインランタンが作る影なんかを消すのには丁度いいです。
私もコールマンのルミエールと、このノクターンで迷いましたが、結局こちらを購入しました。
小さなボディで安定感もあるのでお子様連れの方でも比較的安心して使えると思います。
スノーピーク(snow peak)ギガパワーランタン“天"オート

明るさ:約80W相当
小型ですが、カタログ値だとコールマンのフロンティアPZランタンとおなじ80Wの明るさが出ます。
小さいので携帯性に優れているのもこのランタンの特徴ですね。
正直この小ささでこの明るさはありがたいです。
山なんかでも活躍しそうなランタンですね。
スノーピーク(snow peak)ギガパワー2WAYランタン

明るさ:90W相当
CB缶接続用のアタッチメントが付属しています。
CB缶はスーパーやコンビニでも手に入れる事ができるので、普段からストックしておけば何かあったときの防災用としても力を発揮しそうです。
こちらもソロなら十分なほどの明るさを持っています。
ユニフレーム(UNIFLAME)フォールディングガスランタンUL-X

明るさ:240W相当
CB缶はガスの量が減ると出力が落ちてきますが、このランタンは照明で発生した熱を適切に缶に送ることができる構造になっています。
そのため最後まで出力が落ちづらくなっていてるので明るさを保つことができます。
光量も大きくコスパも良いためLEDからの乗り換えに向いていそうな気がします。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)ガスランタンテラパワー

明るさ:280W相当
テラパワーの何ふさわしい明るさはもちろん、なんとリフレクターもセットになっています。
コールマンのノーススターのライバルになっているようですが、コスパ重視の方はこちらを選んでいるようですね。
デザインもいいのでトータルバランスがかなりいランタンです。
ソト(SOTO)レギュレーターランタンST-260

明るさ:約80W相当
SOTOのスペック表が距離に依存するルクス表記なので単純にワット換算できませんが約80Wくらいの明るさがあります。
このランタンもソロキャンパーからの支持が熱いようです。
ファミリーやグルキャンではサブとして使う感じになると思います。
ソト(SOTO)プラチナランタンSOD-250

明るさ:約65W相当
プラチナ触媒をガスで炙って発光させています。
これはツーリングキャンパーに的を絞ったギアですね。
マントルもホヤもないので移動中に割ってしまう心配がなくバイクでキャンプしている人から支持を集めています。
キャンプスタイルによるので一概には言えませんがちょっと暗いかな。ツーリングキャンプではない場合お値段的にも高いのであまりコスパが良いとは言えません。
ソト(SOTO)フォールディングランタンST-213

明るさ:約200W相当
同じCB缶用のユニフレームのものと比べるとやや暗めですが、メインランタンとして使える明るさがあります。
お値段もお手頃なのでファーストガスランタンとして選ばれることの多いランタンですね。
イワタニ・プリムス(IWATANI PRIMS)2245ランタン

明るさ:約100W相当
スペック上では100W相当ですが、コールマンのフロンティアPZランタンのほうが明るいかも?
まぁこちらのほうがコンパクトですからね。
デザインは可愛らしくていいですね。
ファミリーのサブランタン、ソロのメインランタンとして使えます。
山に持っていっている人も多いのがこのランタンですね。
キャンピングムーン(CAMPING MOON)ポータブルガスランタンT4

明るさ:約45W相当
キャンピングムーンのポータブルガスランタンT4はCB缶でもOD缶缶でも使えます。
延長ポールが付いていて高さを出すこともできます。
レイアウト次第ではテーブル周りをめちゃくちゃオシャレな感じにすることもできるんじゃないでしょうか。
ちょっと暗めですがサブランタンとしては面白いですね!
キャンピングムーン(CAMPING MOON) ポータブル ガスランタン ミニガスランタン MINI GAS LANTEM マントル...
加圧式ガソリンランタン
ガソリンランタンといえばコールマン一択って感じですよね。
実際そうなんですが笑
非常に明るく輝いてくれるので、ファミリーやグループでのキャンプでメインランタンとして活躍します。
ガスランタンと比べ寒さにも強いのでどんな状況でも活躍してくれます。
基本的にはホワイトガソリンが燃料となりますが、中にはレギュラーガソリンを使うことのできるモデルもあります。
コールマン(Coleman)ワンマントルランタン286A

明るさ:約200CP/130W相当
明る過ぎもせず暗過ぎもしない絶妙な光量のランタンです。
この明るさで十分という方もいれば次に紹介するノーススターやツーマントルの290Aくらい欲しいという方もいます。
個人的な意見としてはファミリーには少し光量が足りないかなと思います。
テーブルから離してランタンポールに立てたりするとパワー不足を感じるってことですね。
コールマン(Coleman)ノーススター2000

明るさ:約360CP/230W相当
チューブ型マントルという表面積の大きいマントルが放つ大光量はキングオブガソリンランタンといったところでしょうか。
テントから離したところにランタンポールを設置し虫寄せとしても有効です。
代行料ならではの強い影を作るので、テーブルランプも併せて使うのがおすすめです。
着火も電子式で、液体燃料ランタン初心者におすすめの1台です。
コールマン(Coleman)ツーマントルランタン290A

明るさ:約300CP/190W相当
マントルが2つついた2マントルランタンです。
ノーススターは若干ジェネレーターの影ができますが、こちらはマントルが2つあるのでランタンの構造による影ができません。
また実際の明るさもスペック値ほどはノーススタとの差を感じないと思います。
強力なメインランタンとして活躍します。
やはり大光量ゆえの影を作るので、サブランタンがあると便利でしょう。
加圧式灯油ランタン
意見が割れるところではありますが、個人的には灯油ランタンがキングオブランタンかなぁと思います。
明るさもガソリンランタンと同じくらいかそれを超えるレベルです。
見た目のかっこよさはもちろん、燃料がガソリンスタンドで手に入る灯油なので運用コストが桁違いに安いです。
プレヒート(予熱)が必要なためガソリンランタンに比べると、点灯させるまでに手間がかかりますがそこも醍醐味ですね。
結構メンテが必要になるものもあるのでその辺も含めて楽しめるという方にはおすすめです。
コールマン(Coleman)ケロシンランタン

300CP?/約200W相当
明るさはメーカー発表がないのですがおよそ300CP程度です。
こちらは国内で扱っていないので全て並行輸入となります。
アルコールを使ってプレヒート(予熱)を行うタイプのケロシンランタンです。
ノーススターには欠けるものの大光量で扱いやすいランタンで運用コストも安く人気が高いです。
ペトロマックス(Petromax)HK500

明るさ:500CP/約300W相当
ペトロマックスのHK500は圧倒的な明るさと機能美を兼ね備えた最強のランタンと言っても過言ではないでしょう。
ただし相当なじゃじゃ馬なのでメンテナンスも楽しめる方でないとお荷物かも?
実際に使っていますが500CPはサバ読み過ぎな感じです。
ただし、ノーススターより明るいので300Wは出ていると思います。
HK500のメンテとレビュー記事もあります。
ヴェイパラックス(Vapalux)M320

明るさ:320CP/約200W相当
全てハンドメイドで作られているヴェイパラックスM320。
華奢に見えますが高い堅牢性と細部まで作り込まれた品質はずば抜けています。
アルコールでプレヒートするタイプで、点火開始もポンピングで行うため非常にシンプルなスキームで明かりをつけられます。
火だるまになりづらい安定した燃焼が品質の高さを証明しています。
でも、お高い。
マルチフューエルランタン 500CP

明るさ:500CP
未検証ですが、500CPは出ないと思います。
加圧式のランタンとしては破格の安さ。ガソリンも使えるようなのですがレビューなどをよく見ると、作りの甘さから燃料漏れを起こすこともあるそうなので、灯油にしておいたほうが無難そうです。
品質は良いとは言えなそうですが、とっても手に入れやすい値段になっているので加圧式の灯油ランタンがどんな物か試したい方にはぴったりなんじゃないでしょうか。
ランタン選びのポイント
アマゾンなんかでランタンのレビューを見ていると、同じ製品なのに暗いとか明るいとか意見が別れていたりします。
なぜそうなるかというと、個体差が大き訳ではなくて使用条件が違うからです。
例えばコールマンのガソリンランタン286Aですが、卓上やテーブルのすぐ脇に設置するようであれば眩しいくらいの明るさですが、遠くにランタンポールを設置して使おうとすると結構暗いです。
明るいと言う人と、暗いという人では使い方が違う場合があるということです。
他にもいくつか選ぶポイントがあるので参考になると嬉しいいです。
ポイント:1 明るさ
明るさは選びのポイントは、大きく3つあります。
- ランタンの距離
- タープ有りor無し
- 焚き火なのか炭火なのか
- 条件によって明るさが変わる
この4つを踏まえて考えます。
タープ有り無しで結構変わります。
部屋の中でつけて明るいなーと思っても、キャンプ場にいくと周りに壁や天井がないので光が跳ね返ってこないため暗く感じます。
タープが有る事によって上方向に逃げた光が反射して戻ってきてくれるんです。
焚き火も大事な光源ですのでこれがあるかないかでかなり変わります。
マントルの性能、当日の気温、燃料の状態などにも影響を受けます。
特にガスランタンは気温に影響を受けやすく、僕も一度冬キャンのときにガスランタンが使えないという状況が発生したことがあります。
また、ランタンのあかりはかなり暖色系なので、白熱球換算のワット数より暗く感じます。
ただ、家にいるときと違って目が暗い状態に慣れるのでそこまで気にならない場合もあります。
この点を考慮すると、メインランタンとして使う場合ソロなら80W相当、ファミリーなら130W相当以上のものがおすすめとなります。
ポイント:2 燃料
燃料は灯油が圧倒的に安く、ガスが1番高いです。
ホワイトガソリンは一斗缶なので購入すれば比較的安く手に入れることができますが、保管に注意が必要です。
CB缶なら安いものなら1本辺り300円くらいで手に入ると思いますが、それでも灯油より10倍くらいコストがかかります。
例えばペトロマックスのHK500とユニフレームのUL-Xを比較すると、HK500はタンクの7割までしか燃料を入れないので0.7Lで8時間、ユニフレームはCB缶1本で4時間です。灯油が90円/1Lくらいなので、前者が8時間の点灯で63円しかかからないのに対し、後者は同じ8時間だと600円はかかります。
その上、安いCBC缶だと性能を出しきれません。
ガソリンの場合コールマン純正のものだとCB缶と同程度かやや高いかんじ、OD缶ならガソリン有利です。
上述の通り一斗缶で買えばもっと安くなります。
ポイント:3 運用のしやすさ
これはコストと逆になります。
ガスがあっと的に楽で且つ安全です。続いてガソリン、灯油は結構手間がかかります。
ガスはコストが係る分お手軽に運用できるということですね。
灯油は点灯までにいくつかの工程があるので面倒なだけでなく、ランタンの調子次第では最悪その日は使えないということすら発生します。
ガソリンもそうですが、やはり灯油が一番クセがあると思います。
目的別おすすめランタン
上記を踏まえて目的別におすすめランタンを上げると以下のような感じになるかなと思います。
① LEDランタンからの乗り換えor追加で、お手軽に大光量が欲しいファミリー
- コールマン(Coleman)2500ノーススターLPガスランタン(ガス)
- キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)ガスランタンテラパワー(ガス)
- ユニフレーム(UNIFLAME)フォールディングガスランタンUL-X(ガス)
② LEDランタンからの乗り換えor追加で、お手軽に光量が欲しいソロ
- イワタニ・プリムス(IWATANI PRIMS)2245ランタン(ガス)
- スノーピーク(snow peak)ギガパワーランタン“天"オート(ガス)
- コールマン(Coleman)フロンティアPZランタン(ガス)
③ LEDランタンからの乗り換えor追加で、雰囲気も味わいたいファミリー
④ ランタン自体をとことん楽しみたい
まとめ
ランタンは単なる照明でなくサイトの雰囲気を作るという側面もあります。
燃料系のランタン、特にガソリンと灯油の場合最後の判断基準は惚れた惚れないになってくると思います笑
まぁ、いくつか持っていてもいいし、ファミリーなんかだとサブも必要になるのでこの記事が少しでも参考になると嬉しいです。
お気に入りのランタンが見つかるといいですね^^