キャンプにナイフは必要か。
結論から言えば必要ありません。

例えば、「キャンプに興味はないけどBBQはするよ」って人は結構いると思います。
そういう方のほとんどははBBQにナイフなんか持っていったりしないで普段使っている包丁で済ませちゃいますよね。
ナイフなんかなくたって、料理できるし、火も起こせるし全く不便はありません。
むしろ料理なんかする場合には、普段使っている包丁が一番いいに決まっています。

なのに多くのキャンパーはナイフを持って行動します。
なんでかっていうと、キャンプに付随するアクティビティを楽しむためなんですね。
薪割りをナイフでやったり、木を削ってフェザースティックを作ったり、スプーンや箸をつくってみたり。

この記事では、「キャンプにナイフを無理に持っていく必要はないけど、あるとこんなに楽しいことができるよ」といったナイフでの遊びと、ナイフの種類や特性などについて紹介しています。
キャンプ・アウトドア初心者の方を対象にナイフの使い所と楽しみ方、おすすめのナイフの紹介をしていきたいと思います。

ナイフでできる遊びはたくさんある!

ナイフを持っていくと様々な遊びができます。
まず最初に、ナイフでできるアウトドア気分を満喫できる遊びをご紹介します。

火起こしにナイフを使う

着火剤や新聞紙を使えば簡単に火起こしができるのですが、あえてそれらを使わずにマッチ一本で火起こしするのが面白かったりします。
ナイフの刃を焚き付け用の木に突き立て、ブレードの背の部分を叩いて(バトニング)薪割りをしたり、着火しやすいように木を薄く削ってふわふわの羽のように加工するフェザースティックを作ったりします。
これが結構楽しくて、暇さえあればバトニングで薪割りをしたり、フェザースティック作りばっかりしているキャンパーもいます。

バトニング引用元: モーラナイフ・ジャパン

こんな風に薪に突き立てたナイフのブレードを別の木で叩いて薪割りをするのがバトニングです。
叩くたびにジリジリとナイフが薪の中に入っていく感覚と、パカーンと割れる爽快感はくせになります笑

フェザースティック引用元: Wikipedia

これがフェザースティック。
ナイフで木を削っていって羽のような状態を作ります。
こうすることで着火が簡単にできるので焚き火の火起こしがスムーズにできるようになります。
あえて着火剤や新聞紙を使わないで火を起こしてみるのもキャンプやアウトドアの楽しみなんですね!

ナイフでいろいろな道具を作っちゃう

トライスティック引用元: American Survival Guide

この写真はトライスティックというもので、様々な形に木を削って作られています。
この加工一つ一つが機能を持っていて、ヤカンを吊るすフックから罠のトリガーまでいろいろな用途に使うことができます。
トライスティックは様々なナイフの使い方を駆使するため、ナイフの練習にもなります。

トライスティックが作れるようになると、ナイフを使って焚き火に鍋やポットを吊るす「ポットフック」というものを作ったりもできちゃいます。
こんなんできたら粋な感じがしてかっこいいですよね!

ポットフック引用元: Wikipedia

ボウルやスプーンも作れるよ!

木を削ってオリジナルのボウルやスプーンを作ることもできちゃいます。
キャンプ中に時間を持て余しているようならこういったオリジナルのカトラリーを作るのも楽しみの1つになりますよね!
やってみるとけっこう難しいけどめちゃめちゃ楽しいですよ!

カービングナイフ引用元: Amazon

これはカービングナイフというナイフ。
細かい細工やくぼみを作ったりするのに便利なナイフです。
もちろん普通のナイフ1本でボウルやスプーンを作っちゃう達人もいるけど、なかなか難しいので細かい加工が得意なナイフを使うと作りやすいです。

ナイフってめっちゃ楽しい!

ナイフを使った遊びって面白そうでしょう!

もちろん使い方を間違ったり、雑な扱いや管理の不備で怪我をしてしまうこともあるのでとっても注意が必要なんですが、そういうところがキャンパーの心をくすぐるってのもあるんですよね。
危ないものだからこそ使いこなしたときの楽しさや満足感は最高なんです。
僕は小さい頃に父親やボーイスカウトでナイフの使い方を教わってとても楽しかった事を覚えています。
もちろん怪我もして今でも痕が残ってたりしますけど笑

自作ナイフ

父親からプレゼントされた自作ナイフ

でも、正しく使うことで大きな怪我を避けることはできるし、刃物がどれほど危ないものかってことも体で学べます笑
遊びを通して万が一のときの防災スキルもついちゃったりするかも。

全く強制する気はないですが、キャンプにナイフを持っていくと遊びの幅も、楽しさも大きく膨らむのではないかなと思ってます!

ってことで、次の項目からはナイフの種類や適正、おすすめのナイフなんかを紹介していきたいと思います。

とりあえず覚えたいナイフの種類は2つ

ナイフには使い方や対象物などによって様々な種類のものが販売されています。
ナイフ選びを行う時に色々調べたりすると思うのですが、ちょっとだけ用語がわかると目的にあったナイフを的確に選べるようになるので、まずはナイフの分類から解説していきますね。

ナイフは主にフォールディングナイフシースナイフの2種類に大別できると思っていただいてOKです。

フォールディング(折りたたみ)ナイフ

フォールディングナイフは刃を持ち手(ハンドル)の中に折りたたんで収納できる「折りたたみナイフ」です。
キャンパーに一番馴染みのある折りたたみナイフはオピネルというナイフです。

オピネル
オピネル

出典: Amazon

シースナイフ

シースナイフとは、「刃」の部分と「ハンドル」の部分が一本つながりで固定されていて、サヤ(シース)に入れて収納するナイフです。
キャンパーに人気なのはモーラナイフ(MORAKNIV)というメーカーのコンパニオンというナイフです。

モーラナイフコンパニオン出典: Amazon

タングと刃厚

まずはタングから。
タングというのは、ブレードから続くハンドル部分に埋め込まれた刀身のことです。
シースナイフのタングは、ものすごーく大雑把に言うと2種類あります。
※本当はもっとたくさんありますがここでは一旦2種類ということで。
「ナロータング」というものと「フルタング」と言うものなんですが、ブレードの鋼材がハンドルの中でどのような形になっているかで変わってきます。

ナロータングはこんな感じ

下の図はモーラナイフのコンパニオンの構造です。
ハンドルの部分に埋め込まれた鋼材が、ブレードの部分と比較して幅狭(ナロー)になっていますよね。
ナロータング出典: MORAKNIV

ナロータングはナイフ自体を軽くすることができるのと、重心がバランスを取りやすく設定できるので取り回しがとっても楽チンです。

フルタングはこんな感じ

こっちは僕が描いたイラストなのでちょっとアレですが、まぁイメージとしてはフルタングはこんな感じです。
ブレードの鋼材がハンドルのお尻まで幅広のまま到達しています。

フルタングナイフ

この構造により強靭な強度がありタフな作業に耐えられるようになっています。

刃厚も色々

これはそのまんま刃の厚さのことです。
厚いほうが良さそうな印象を受けますが、刃が厚いと細かく繊細な作業をすることが難しくなります。
包丁でもおんなじで、でっかい魚をガリガリさばく出刃包丁は厚いですが、普段の料理はもっと刃の薄い万能包丁ですよね。
大きな作業は刃が厚いほうが得意で、細かい作業は薄い刃のほうが得意です。

何が違うの?

大雑把に言うと「取り回しを重視するか、強度を重視するか」、「大きな仕事をするか、繊細な仕事をするか」でタングや刃厚を選びます。
ナロータングよりフルタングの方が構造的に強靭なので大きな作業向きですし、料理なんかするときには刃が薄い方がやりやすいかも知れません。

オピネル引用元: themanual.com

じゃあ、フルタングの刃厚あるナイフで料理できないかって言うとそんなことはないですね。
大は小を兼ねる的な。

よくあるのがコンパニオンでバトニングするとナイフが壊れるって話なんですが、じゃあ同じモーラのフルタングナイフであるガーバーグならどんな薪でも割れるかって言うと、そんなことはないです。
太い薪とかは手斧じゃないと無理なんですね。
コンパニオンで割れる薪もあればガーバーグじゃないと割れないものもあるし、当然ガーバーグで割れない薪もあります。

要するにナイフによって限界値と適正があるってことなんですよね。
タングや刃厚はナイフの適性や使用領域を決める1つの指標です。
本当はブレードの形状とか鋼材とかでも色々あるんですが、あんまり気にしすぎるとそれこそ何選んでいいかわからなくなっちゃうので、そういうもんなんだなぁって感じで思っておいてもらえればいいと思います。

初心者におすすめのナイフ

結局初心者にはどんなナイフがいいんだよ!
って言われそうなのでおすすめナイフを紹介しておきます。
仕様も出しておくので、これ以外のナイフを選ぶときにも多少参考になるとは思いますが、先にちょこっと書いたようにブレードの形や鋼材の種類、ナイフそのものの大きさなんかでも全然変わってくるのであくまで参考程度に。

モーラ・ナイフ(Moraknife)コンパニオン

流れ的になんとなくこれだろうなって感じがするかも知れませんが、初心者におすすめなのはモーラのコンパニオンです。

モーラナイフコンパニオン出典: Amazon

ブレード素材ステンレススチール
ハンドル素材ラバー
刃体の長さ約10.4cm
全長約21.9cm
刃厚約2.5mm
重量約84g(ナイフのみの重量)
付属品プラスチックシース
生産国スウェーデン

モーラには本当に沢山の種類のナイフがありますが、こちらのコンパニオンがとてもバランスがいいと思います。
大きすぎず、小さすぎず、ハンドルもラバーなので滑りづらく安全に使えます。
コンパニオンはステンレス以外にもカーボンスチール(鋼)もありますが、ステンレスのほうがサビに強いのでおすすめです。

モーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)

モーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)

2,090円(10/02 02:29時点)
Amazonの情報を掲載しています

「え?オピネルじゃないの?」って思うかも知れませんが、実際のキャンプの際は包丁と使用領域がかなりかぶるので、もうちょっと別のことが出来るモーラナイフのコンパニオンのほうが面白いかなと思ってこちらをおすすめしています。
あと、オピネルは箱出しだと全然切れないので研がないといけないんです。その辺りも考慮してコンパニオンをおすすめします。

バトニングには注意して

バトニングする場合、無理やりやると刃がかけたり最悪ナイフがぶち壊れちゃったりします。
細い針葉樹の薪を少しずつ割っていく感じで様子を見ながらバトニングするのがおすすめです。
いきなりガンガンしないでねって話です笑

そもそもバトニングはサバイバル術なんです。
薪割りってのは本当は手斧でやる行為なんですが、そういうものを持ち合わせていない場合でも焚き火をしたり木を加工す事ができるように編み出されたサバイバル術なんですね。
楽しいのでキャンプの遊びとして流行っていますがナイフには負担がかかりますので、上手にナイフの声を聞きながらやってみるのがいいと思います。
たまに「ナイフでバトニングするな!」って人がいるんですが、そういう人はガチで森の中で活動する人だったりするので遊びの範疇でやる分には全然問題ないです。

モーラ・ナイフ(Moraknife)コンパニオン Heavy Duty

コンパニオンより刃厚があってもうちょいタフな使用に耐えるのが同じモーラナイフのヘビーデューティーです。

モーラナイフヘビーデューティ出典: Amazon

ブレード素材ステンレススチール
ハンドル素材ラバー
刃体の長さ約10.4cm
全長約22.4cm
刃厚約3.2mm
重量約104g(ナイフのみの重量)
付属品プラスチックシース
生産国スウェーデン
モーラ・ナイフ Morakniv Companion Heavy Duty Black (ステンレス)

モーラ・ナイフ Morakniv Companion Heavy Duty Black (ステンレス)

2,860円(10/02 02:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

2番めに出しておいてアレですが、こっちのほうがおすすめかな笑
理由は、タフな使用に耐えられるからです。
コンパニオンと比べると若干使いづらくなるかも知れませんが、そこは練習したり使い込むうちに慣れてくるので。

せっかくなら包丁と遠ざかったほうが面白いかなと思います。
もちろんコンパニオンも包丁とは全然違いますけどね!

刃がこぼれてしまったらどうするの?

研ぐしか無いです笑
ナイフは研ぎ方も重要なのでそのうち記事にしたいと思います。

とんでもなくボロボロにしてしまった場合は、金物屋さんやナイフの研ぎ直しサービスなんかもあるのでそうしたところに相談するといいかもです。

まとめ

今回はナイフでの遊びや種類、特性などを初心者さん向けに紹介しました。
記事中でも書きましたが、ナイフにはやらせる仕事によって合う合わないがあります。
その辺りを感覚的に捉えるには実際に使ってみないとわからないかも知れません。
ときには刃を痛めたり壊してしまうこともあるかも知れませんが、それをメンテナンスしたり諦めて新たなナイフを購入しているうちに自分のスタイルや手に馴染むものが見つかると思います。

今回紹介しているナイフはお値段的にもそこまで高級なものではないのでまだナイフを持っていないという方は思い切って購入してみてはいかがでしょうか。

きっとキャンプでの楽しみが増えるはずです。

モーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)

モーラ・ナイフ Mora knife Companion MG (ステンレス)

2,090円(10/02 02:29時点)
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モーラ・ナイフ Morakniv Companion Heavy Duty Black (ステンレス)

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